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 難聴

電車に乗り込むと、若い女性は、バッグから何かを取り出すと、耳穴に何か突っ込んだ。それが済むと目をつむり自分だけの世界に入っていった。外部の雑音を寄せつけない行動だ。
若者たちの耳が危ないという。世界で11億人もの若者が難聴のリスクを背負っているらしい。「大音量で音楽」のつけは想像以上に深刻な事態という。老年はともあれ、若い世代を難聴のリスクから守る決定策はあるだろうか。 スマートフォンやオーディオプレーヤーといった音響機器などで大音量の音を長い時間聴くと聴覚障害になる恐れがあるという。世界保健機関(WHO)が警告する。 視覚や聴覚などの感覚器は加齢とともに衰えるものだが、近年は若い年代からの機能低下が言われるのは不適切な生活習慣のためと言える。
若いのに耳が遠くなるのは困りものである。そば屋で親父さんの言葉が「ハゲの天ぷら」と聞こえた。おかしいなともう一度聞く。「ハゼ」の聞き違いだ。これなどは、両者で笑いあえるが、すべてうまくいくとは限らない。
聞き間違いが増えると、補聴器が必要になる。でも高額らしい。小さい部品なのに30万円はすると知らされた。ダイヤモンド並み。金額に驚いたが、区役所では2000円で手に入るという。耳鼻科に急ぎ証明書を頂くと最寄りの場所に行って手に入れることができた。
6割の人は聞こえにくいのを承知で受診しないまま日常生活を楽しんでいる。30年後には4人に一人が難聴になるという。難聴事態は、人の表情を読む生活の中に住まう限り、支障はない。問題は難聴が脳の働きを強め、認知症のリスクを高めることだろう。ことにイヤホン難聴に要注意、ノイズは過労ストレスを招き突然難聴になるリスクが大きい。

( 2023/03/15 )

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