ロシアとウクライナの悲劇
戦争の現場
2月24日、ロシア軍はウクライナ全土への攻撃・ 侵攻を開始した。これに孤立無援のウクライナ軍が応 戦している。15日で20日になる。本当の戦争とはどの ようなものなのか。ミサイルが撃ち込まれた建物は火 を噴き黒煙をあげる。まるで映画のワンシーンでもみ るようだ。さらには市街戦になりカンタンに人が倒れ 込む映像をみる。人の死はあっけない。でもそれがリ アリティというものかも知れない。果たして「プーチ ンの戦争」とはどんなものであるのか。 ウクライナ国を訪ねたことはない。良くは学習して いない。チェルノブイリの原発事故があってその恐ろ しさを記憶するのみである。今回のことで一躍世界中 の脚光を浴びることになった。プーチン氏はロシア人 とウクライナ人は同一の民族だという。だが対立の原 因は文化や宗教をめぐって起きているもので、16世紀 に遡るほどの長きにわたるらしい。プーチンの野望と 言えばロシアの領土を統合して、歴史書には「ロシア 皇帝」と呼ばれたいと考えたことだった。 ウクライナ独自の言語、文化、歴史は存在してはな らない。一方、ウクライナは自分たちだけがキエフ大 公国の真の継承国だと考える。軍事規模ではロシア軍 とは比べものにならないが、未だに劣勢を伝えながら も陥落していないのは誇りを持った国民性からかも知 れない。 マスコミ報道を見る限り、ロシアのプーチン大統領 は悪逆非道の張本人であり、ウクライナのゼレンスキ ー大統領はその英雄的な発言で世界の同情を買ってい る。虎に凄まれたネズミにさえ見れないこともない。 中国やインドの大国は高みの見物を決め込み明確な態度 を打ち出すことはない。ドイツやフランスのNATO国は背 面から支援はしているものの世界3次大戦もありうるこ とを恐れ、ロシアにも気を使って及び腰に見える。アメ リカのバイデン大統領が「プーチンを断罪する」といっ てとても元気だ。当然、日本もその尻馬に乗る形で岸田 首相も元気そうだ。世界の力関係が崩れて、ロシアが負 ければ、北方領土も戻ってくるチャンスが広がるかも知 れない。ロシア国以外全部の国が利を売るかも知れない。 果たしていずれの国人もまず自分が大事という視点で 世界を見ている。その陰で、地球温暖化は進み、新型コ ロナ達も繁殖の機会をうかがっているに違いない。 ( 2022/03/10 )
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