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 マコの結婚

 どのような形であれ、まず祝福されるのが、結婚というものだと思う。親も兄妹も親戚も友達もほとんど関係ない。二人が決めたことならそれでいい。

 ようやくというべきか、小室圭さんと真子さんが結婚した。皇籍を離脱された真子様は小室真子となり民間人となった。結婚式も披露宴もない。短い11分間の会見の中で理解したことは、普通の若い二人の婚約と変わっていないということだ。


 お互いの指には婚約指輪があった。金屏風も花もなく、記者との質疑応答も書面に限られた。けれど、それはそれで決定的なことではない。二人の意思は十分に国民にも届いたはずだ。

驚いたのは、圭さんが「真子さんを愛しています」と宣言したことだった。日本の男は、まだまだ公衆の前で宣言するのは照れるものだからだ。真子さんは「圭さんはかけがえのない存在です」と述べた。「私も圭さんを愛しています」と答えたら今年の流行語に選ばれただろうに。

庶民の多くは、王室や皇室にあこがれを抱く人は多い。オードリーヘップバーンの「ローマの休日」はいまみても美しいおとぎ話の名作である。王女は愛をあきらめて公務を優先した。結末は悲恋ではあったが、観客を納得させる結末ではあった。


 
 今回のお二人はいかがだろう。真子さまと圭さんの母親の二人が心の病を患ったという。お気の毒だ。

 最初、テレビで見たときは、心から二人を祝福したい気持ちにあふれた。しばらくして落ち着いた気持ちで2度目をみた。今度は奇妙な気持ちに襲われた。二人はこれから先、大丈夫なのかと心配になったのだ。自分まで複雑性PTSDになりそうな気持に。同じ画面なのにどうしてだろうか。
 

 半世紀以上前の歌謡曲だが、「マコ、甘えてばかりでごめんね」というフレーズが流行った。歌も、テレビドラマも映画にもなった。女の子は皆名前に、「子」が付いた時代だ。このため遣隋使の小野妹子を女性だと信じて大人になった。マコもj女性だと勘違いしていた。男と認識したのは本人の名刺を拝見してからである

 今回のご結婚も国民と皇室を考えるいい機会である。

( 2021/11/15 )

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