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 デジタル社会の行方

 パソコンで原稿を書く。書き終えたら印刷所に送信する。記事が7本ほど集ったら大判サイズ1面分の量だ。
大判は朝日新
デジタルデータはDTP、デスク・トップ・パブリッシングと呼ばれ、組版され編集者まで返送される。かつてのように印刷所へでかけ、校正室にこもり新聞が刷り上がるのを待つことは今はない。
スマホかタブレット1台あれば可能なこととなった。

 DTP段階で作業を終え、紙に印刷せずともよいならそのまま世界のあらゆる場所まで発信できる。つい昨日まで米大統領の職にあったトランプさんのツイッターは良きにせよ悪きにせよ話題となった。
昔は紙の手紙だった。いまはそれさえ流行らない時代である。LINE メールを使えば、速くて便利で後処理も楽なツールとして主役級の座にある。これからはさらに進化してユーチューブ全盛の世界が到来するという。米国の大統領選挙も日本の学術学会の首相の任命拒否問題も新型コロナウイルス感染もリアルタイムで報道されている。渦中にあるこれらの問題の本質は極めて単純なものだ。バイデン大統領が誕生し、学術学会は元の状態に戻して仕切り直しとすれば済む話しである。
ただし紙による情報伝達手段は終わりに拍車かかかってくるだろうが、決してすべてすぐに無くなるわけではない。
選挙での郵便投票は不正を招くというけれど、デジタル社会のワンクリックの方がおそろしい。これから先の未来は伝達の在り方は違ってくるだろうが良き未来に向けて進んでいるはずだ。進化していると信じることが肝要だ。
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている。わが国も例外にはならない。事実。大騒ぎの渦中にある。が、人類の叡智を信じて、惑わず、懼れず、それぞれの道で邁進することが問われており、大事なことだと思うのだ。


( 2020/11/15 )

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