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緑風

 武漢に桜は咲いたか

 いまや文章を書くにもコロナウイルスに触れなければ済まない世相である。日常のあいさつもコロナの話題で始まり、締めもコロナじゃないと治まらない。
 最初に新型コロナウイルスによる感染爆発が起きたのは中国湖北省武漢市である。2カ月半に及ぶ都市封鎖があって、ようやく解除された。
 解除されたほぼ同じ日、日本では「緊急事態ら」が発令された。5月6日までの1カ月都市封鎖まではいかないが対象地域にある知事は、住民に外出の自粛などを要請できる。
 いやはやとんでもない春になったものだ。都民は春休みもゴールデンウィークも消えたに等しい。
 武漢と東京とも今の季節桜が満開だ。武漢の桜は日本からの贈り物だ。ロンドン、パリ、ニューヨーク、ワシントン、バンクーバーもそうだ。
 日本発の桜が世界のさまざまな地域を彩っている。コロナウイルスが世界的に流行している。こちらはどなたからも歓迎されない。当初、新型コロナに対する自分たちの考えは実に甘かったというしかない。いまや医療現場は崩壊目前、専門医、看護師ら従事者等人手も足りない。この感染症の怖いところは、自分でも知らないうちに他人にうつすこともあるというハイリスクさにある。
感染症にかかった人のリポート映像を見たが実に悲惨である。  
世界中でウイルスとの孤独な闘いを強いられている人たちに感謝さたい。医者は人間はもちろん犬、ネコなど生き物なら命の保証はない。
政治家は感染症を抑えるために「外出自粛」を訴える。でも大人はともかく、子供たちにはストレスになる。
 新型コロナの感染者が4月になって全国で1000人を超えて国も東京都も対応に必死。     かざるを得なかった。
終わりなき闘いないのか、人類の叡知が今度の難敵を押さえ込む日を固唾を呑んで見守っている。
新型コロナでもやがて勢力が衰えて消えてしまうだろうが、人間界はその後がたいへんだ。打撃は「大恐慌以来の不況」となるとの予測だ。マスコミは「新型コロナ不況」と呼ぶはずだ。とりあえずはリーマン・ショック以来の厳しい状況になるそうだ。
皆さん自宅にこもりコロナウイルスの終息宣言をひたすら待っている。情報収集すると日々刻々情勢は変化して、それも決して良いニュースばかりではない。
相手のことを考える人が増える、室内の換気を心がける人が増えた。敵が見えない戦争のようなもの。密閉、密室、密着はダメという3密の苦境を乗りきれば、すがすがしい新しい希望もまたやって来ると信じたい。

( 2020/04/15 )

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