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 GWの憂鬱

今年のゴールデンウイークはなんともしまらなく終わった。せっかくの青葉の季節が台無しである。テレビではTOKIOの山口達也さん。46歳の話題で終わった。未成年の強制わいせつの疑いで書類送検された。結果は所属のジャニーズ事務所から契約解除された。
むなしくない事があろうか。山口元メンバーの過去の映像や音声は消され、何事もなかったこのように世の中は動いている。本人は心療内科の専門病院で生活を送っている。
山口さんが事件を起こしたのは2月。この間、容疑者、メンバー、呼び捨て、さんづけとめまぐるしく変わった。言ってみれば、未成年者が無免許運転し、その上酒を飲んでいた。問答無用、アウトである。ただ、アイドル有名人が引き起した騒動とは言え、テレビ、新聞、週刊誌、ネット情報が総動員され加熱報道されるニュースなのだろうか。はなはだ疑問である。
 最初は5人のメンバーは一蓮托生の仲間であり、ならば解散というのが筋。なぜなら山口さんの行為は絶対に許されるべきではないとみんなして糾弾していた。アイドルとして性的な不祥事は致命傷。山口さんが土下座しようが、過ちへの反省、被害者への償い、損害賠償話。山口さんを除く4人での公開記者会見、いずれも涙を禁じ得ないほどの友情物語に終始した。だが解散はなかった。むしろ4人は力を合わせて再出発を誓ったのだ。むろん先の進む道は厳しいだろうが一件落着。台無しとなったゴールデンウイークも少しは報われたであろうか。でもここで「めでたし、めでたし」といった気持になれないのはどうした事だろうか。

( 2018/05/15 )

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