漏れました
のっけから穢いコトバで申しわけありません。小学生の「うんこ漢字ドリル」が220万部を超える大ヒットしているらしいです。小学生6年間で学習する漢字を「うんこ」とからめて、笑いながら学ぼうというものらしいです。こどもは排泄といったコトバに反応して喜ぶ習性がありますからね。 「えんこ」は幼児語で、尻を床につけ、両足を前に投げ出して坐ること。この状態ではなかなか前に進めません。このことから、乗り物が動かなくなったりしたときに使います。 ウンコとエンコは1字違いですが、意味は別です。与太者が使う「エンコ」は「公園」の逆語。東京の浅草公園を「エンコ」と呼ぶのはよく知られていますね。彼らは逆語をよく使い、「ノガミ」は「上野」、「バシン」は「新橋」といった風。最近タレントが「美味い」を「マイウー」といって視聴者に受けてますが。言葉は変転するのです。 年をとると男なら道端の外れで放尿はできますが、女性はどうでしょうか。食堂やイベント会場などで女子トイレには長い行列ができます。大丈夫なのでしょうか。我慢強いのは女性のようです。 小ならともかく大をもよおした場合の処理はどうするのがいいのか。意見の分かれるところです。 旅先の田舎の1本道、バス停で待ってます。昨夜の宴会での食べ合わせが災難の始まりです。 急に腹の調子が悪くなり歩く度に肛門でピー音が出るのです。こりゃあ漏れるかもと焦ります。すでに便意は限界にあるのです。それを括約筋を信じて我慢します。ドッカン。ダメでした。緩んだ肛門から温かいものがズボンを通して足に流れていきます。万事休すです。 人目を気にしながらも大きな木の陰に分け入り、びしょびしょのズボンを脱ぎます。パンツはそこで脱ぎ捨てます。そしてその場所で用を足すのです。再びズボンを穿くしかありません。とても気持ちが悪いです。 バスが来ました。ソロリソロリとステップを踏んで乗り込みます。乗客に怨みなどないのにしかめっ面です。臭いが気になってしかたがないのです。我知らず乗客を睨んでいる自分も不憫です。 ようやく駅に着きました。トイレに直行です。便器に座り力んでみました。出るものナシ。ようやくホッとしてソロリソロリとズボンをあげていきます。違和感がありました。少し重いのです。おそるおそる確認するとベルトの間にうんこが鎮座しているではありませんか。思わず声も洩らしてしまいました。「こんな所に隠れ潜んでいやがって。このうんこやろう」と。うんこを叱っても反応なし、臭いだけです。鼻は利かないわが身が恨めしい体験でした。年を召された方はお気をつけ下さい。 ( 2017/10/15 )
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