ランドスケープ・造園業界情報はインタラクション
新聞・出版事業 展示会・イベント事業 ランドスケープ・造園業界の環境イベントと展示見本市はインタラクション
サイトマップ
環境緑化新聞・インタラクションの出版物
環境緑化新聞
環境緑化新聞について
誌面サンプルイメージ
環境緑化新聞35年のあゆみ
環境緑化新聞 緑風
エッセイ「世のうちそと」
ご購読お申し込み
弊社出版物
定期出版物
刊行書籍
映像関連商品
ご注文について
ご注文リストを見る
特定商品取引法に関する記載
緑風

 バイオマニピュレーション

バイオマニュピレーションが実用化の時代に入ったという。ミジンコは見たことはないまでも聞いたことはあるはず。観察するためには顕微鏡が必要だからだ。それでも多くの人に馴染みの生き物だ。学校でも理科や生物の教科書に載っている。池や沼に棲んでいて、魚に食べられる生き物。とてもミジメなのでミジンコと覚えている。
 体長1ミリ前後と小さい。それでもエビやカニと同じ、れっきとした甲殻類の仲間である。日本では43属115種類が生息しているという。世界中では111属1068種類が知られているそうである。
 「ミジンコ図鑑」(共立出版、6,500円+税)を見ていると驚く。拡大されたミジンコはまるで人間そっくりだ。メタボリックではある。ペンギンみたいな体つきもいるし。ともあれ頭部、腹部、腸部、尾とあるので生き物なのだ。ただバラエティーに富むがグロテスクだ。彼らに言わせたら人間の方がグロテスクで危険な存在と言うことだろうが。
 生息場所も湖沼、湿地帯、湿原、水田、河口の汽水域とあらゆる水域にわたる。こうしたミジンコ類だが、魚に食べられるだけの存在ではなくなっている。今日では毒物検査の対象生物として用いられている。また種類ごとに生息環境が異なることから、水質汚濁や富栄養化の指標生物としても注目されている。
人は空気を吸って炭酸ガスを吐く。地球にとってはやっかいな生き物だ。その点ミジンコの生き方は素晴らしい。冒頭記したバイオマミュピレーションといった英語にしなくとも、存在してるだけで地球環境に貢献しているのである。そこにはテクノロジーで未来を拓くといった能書きは要らない。地球ができて生物が誕生したときから起きているドラマチックな出来事なのだ。奇跡といって良い。
 地球環境を良くしようとか地球温暖化をストップさせたいとかそんな料簡などさらさらない。あろうはずがない。惨めに通じる名を戴いたことこそ可哀想である。

( 2017/09/15 )

前のページ ( 62 / 100 ) 次のページ
ページの先頭に戻る
 
 
定期出版物ご紹介
環境緑化新聞
自然環境データBOOK
ECO-GREENTECH2007
LANDSCAPE&GREENERY
刊行書籍一覧
近刊書籍のご案内
環境ブックセンター
イベント・セミナー案内
ECO-GREENTECH
日比谷公園ガーデニングショー
主催・開催セミナー
 

環境緑化新聞 | 定期出版物 | 刊行書籍 | 映像関連商品 | 日比谷公園ガーデニングショー | エコ・グリーンテック | サイトマップ
会社概要 | 中国市場事業支援活動 | 社会貢献活動・NPO活動 | みどり提言賞のあゆみ | 環境緑化海外視察ツアー | バイオ-ステイク

copyright (c) Interaction Co., Ltd. All Right Reserved