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 5年目迎えた東日本震災

東日本大震災から5年目となる3月11日、前後して報道ラッシュだった。5年という区切りだったせいもある。もう5年、まだ5年と、人によって思いは違うはずだ。復興はどこまで進んだのか。中でも原発事故染はどんな状況にあるのか。5割は進んだとのデータもあるが、2割しか進んでいないとの報告もある。2割ならば、復興は進んでいないということになる

被災地の復興には何が必要か?被災地が自立するとはどういうことか?どなたも知りたいことだ。計画の見直しをしても予想外のことが起きるケースがおこり、それでさらに復興が遅れるともいわれる。福島原発地から汚染水が出たとの情報が度重なるとそれだけで希望も失せるような気持になる。開示情報が明解ではなく遅れているのも気がかりだ

もう5年、まだ5年でもあるが、被災地格差の情報が増え、被災地の声に耳を傾けようといった創造的復興は可能のだろうか。果たして脱却できるものか。マスコミもミニコミも競うように情報を3・11のことを報道する。この惨事があまりにも広大で重層的であるために、20年前に起きた阪神・淡路大震災のことは霞んでしまった

それ以上の惨事が起きるとみんなの関心はそちらへ向く。3・11は東北3県の話に止どまらない。全国1億の人の日本人だけでなく、世界的規模でも衝撃を与えた自然災害であり原子力事故だった

日本は1億総活躍社会を打ち上げているけれど、そんなことよりも、人として生まれて、教育を受け、社会に出て働いて家族ができて未来永劫に続いていく社会を望み生活している。1億の日本人がかかわりをもった大震災には1億の感慨があるはずだ

3・11を機にあるスナックのママが店の看板に灯りをつけないで商売を続けている。常連は馴染みだからそのまま入って行くが、一見の客は休みと思って素通りしてしまう。三陸の地からはるか遠くにはなれているのに、そのような3・11ショックもみられるのである。

( 2016/03/15 )

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