書籍名:英国の庭園
著者名:「英国の庭園」編集員会 定価:1905円+税 判型 : B5版・266頁 書籍概要 :代表的英国庭園・公園の成立と変遷
一時期イングリッシュガーデンが爆発的なブームとなって英国の様々な庭園が日本に紹介された。英国の自然景観に溶け込んだ風景式庭園は幾何学式整形庭園に代表されるフランス庭園とくらべ日本人にとってなじみやすいものだったのだろう。日本人の心を捉え、毎年多くの旅行者が庭園や公園の見学に訪れている。しかしそうした有名な庭園や公園についてもその成立から発展の歴史を踏まえて紹介された書は少ない。 本書では英国に現存するストウ、キュー、ウィズリィ、タットンパーク、ハイドパーク、リージェントパークの六つの代表的な庭園、公園を管理あるいは研究に携わった人が紹介している。英国の執筆者が担当した章は原文が掲載されているのもうれしい。また監修に当たった清水正之氏が英国の造園史をその発祥から時代とともに移り変わり発展していく姿を解説した章も興味深い。 英国庭園の研究者にとって、またガーデニング愛好者にとっても英国の庭園の本質に触れることのできる最良の書といえる。 ( 2007/06/15 )
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